音楽に関する話をしよう

自由に書いてます、音楽が好きです。

セコマが茨城にもあるなんて知らなかった

ついに来た。

この日をずっと待っていた。

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7/27にくわるーの対バンがIvyだと知ってから約2ヶ月。ものすごく長かった。

群馬、東京、福岡でIvyを見たことはあるものの、なぜか自分の地元でIvyを見たことがなかった。だからなのか、北海道でIvyを見ることが私の中で気づいたら小さな夢になっていた。それが今日叶った。心から幸せだと思う。

 

1年10ヶ月ぶりに札幌に来るIvy。私はIvyを好きになってようやく1年が経ったくらいなので、北海道で初めて見るのは当たり前。「再生する」のアルバムがリリースされた時、ツアーで来てくれるかなと淡い期待を抱いていたが、残念ながら飛ばされてしまった。正直悲しかったけど、こうして対バン相手だとしても来ることを選択してくれたことがものすごく嬉しかった。

 

 

 

早速ライブについて触れたい。

 

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最初がIvyだと言うことは分かっていたので、緊張感は開演前からもずっとあった。整列していたらまた大島さんが歩いていた。もう流石に2回目だと、大島さんが私と同じ人間なんだという認識はできるようになった。それにしても普通に現れる。変に飾らない大島さんに今日も和んだ。

 

入場すると思ったより狭くて20番代に入ったが4.5列目あたりだった。真ん中にいつも狙っていくけれど、出演者が通る楽屋からステージまでのベッシー特有の通路があるので左側を狙う。

 

SEが流れ、Ivyが入場。私が思っていたところではなく、ライブハウス入り口付近からやってきて、完全にここでもうサプライズだった。Ivyがステージに立つと、楽屋からくわるーのメンバーが顔を出して見学しに来ていた。あまりにも近すぎて、特に左目の眼球の後ろの方に菊池さんがずっといたのが勝手に気になって、勝手に緊張した。Ivyの楽曲が始まった頃には全く気にならなかったけれど。

 

一曲目は何かなと思っていると6拍子で掻き鳴らされるギターで思わず息をのんだ。「!」。「継ぐ」がリリースされた当時はIvyをまだ知らなかったので、ここで初めて聞いた。優しい歌詞と温かい曲調に自然と体全体で音に浸ってしまう。

 

そして大島さんのキラキラしたギターの音から始まった「革命」。大島さん、ギターが私にもわかるくらいのミスをしていて、のぶさんと笑い合っていた。その姿にこちらもつい笑ってしまう。楽しそうなメンバー同士のやりとりを見るのが好きだ。この曲で観客も自由に楽しんでいるようで、雰囲気が柔らかくなる。ラスサビ前、観客が歌えないからこそよく聞こえる福島さんとリョウタロウさんのコーラス。楽しそうにステージを歩き回るのぶさん。大島さんも口ずさんでいたから、マイクを置いて欲しいと切実に思う。

 

そして私がずっと聞きたかった「Day to Day」。歌詞も曲調も、ひょっとしたら再生するのアルバムよりも超えてお気に入りの1曲。移籍後リリースだからなのか、力強さをものすごく感じて、生きるパワーをもらえる気がする。Twitterでも言ったが、ラストにかけて曲も気持ちもグッと、同じスピードで込み上げてくる感覚がたまらなく好きだ。これからライブでたくさん聞きたい。

 

その後は「ゴミ」。色気たっぷりで歌うのぶさんに見惚れてしまう。しかし、YouTubeにも上がっているゴミを何度も再生しているせいか、「あさってにぃ↗︎」と歌わないか期待してしまう自分がいる。そう言う曲では全くないのに…。

 

そして間髪入れずに始まった「Utopia」。この曲、本当に待っていた。いつかのキャスでのぶさんに聞きたいとお願いしたのだが「俺らが提示したい曲を提示します。」と返答され、期待すると外れた時のショックが大きいから、良いように考えないようにいた。逆にそのおかげで、音が鳴った瞬間に嬉しすぎて思わず友達の腕を握ってしまった。音源とは違うアレンジされた大島さんのギターを聞くと、ライブに来たと実感できる。この時点で最高だ……と最後の音までしっかり聞いていたかったが、続けて始まった「水泡」。今日が間違いなく良い日になることがすぐに理解できた。なんとなく目を向けたライブハウスの白い壁に映るのぶさんの影でさえ、美しかったのが忘れられない。

 

理解できたのだが、落ち着く暇も与えることなく始まった「青写真」。暴れまくるメンバーにこっちも熱が高まっていく。リョウタロウさんも積極的に前に来てベースを掻き鳴らしている。

 

のぶさんの「やる予定なかったけど!」から始まった「blue blue blue」。これには参った。たくさん勝手に救われていた曲だったから。ライブのアレンジがたまらなく好き。

 

そして優しい曲と紹介されて始まった「御伽」。オレンジの照明がよく似合っていた。3拍子のリズムが心地よい。会場が優しい音で温まった後に、Memento Mori」。「乗り越えながらも」の歌詞でしっかり指折りをするのぶさんについ目がいく。ラストにまたそのままでいい、という力を分けてもらえるような選曲だった。

 

完全にこれで終わりだと思っていた。しかしのぶさんの「懐かしい曲をやります」と発せられた後に「賀歌」が始まった。この曲もライブで初めて聞いた。「出会うべくして 出会えたこと 全てに意味があり 全ては灰になる」。私にとって、今日ここに、くわるーが呼んでくれたおかげでIvyに会えたこと、そして幸せなライブな時間はいつしか終わって目の前から消えてなくなることを意味しているように感じた。しかしながらそれは今日という日に、出会うべくして出会えたことなのかもしれないという、奇跡のようにも捉えられた。

 

「大丈夫」と語りかけるように優しく話すのぶさん。その言葉に安心感すら感じる。いつもライブで言ってくれる、魔法の言葉だと思っている。

 

まさかのラストの選曲に、衝撃を受け、曲が終わっても拍手はするけれど体から気がスーッと抜けたように、完全にIvyの魅力に引き込まれていた。これ以上引き込んでどうするんだ。

 

実はこの対バンは今年の3月に渋谷で見ている。その時はIvyはまだ移籍をしていなく、私は大学生として最後に見たライブだった。半年たった今日、少し環境が変わって再び同じ対バンを見ることができた。これも何かの縁かもしれない。くわるーがIvyに1時間くれたことで、対バンにも関わらずたっぷり堪能することができた。くわるーは1時間半もやっていたらしい。楽しくてそんな長い時間やっていたなんて気づかなかった。

 

くわるーについては、渋谷でも思ったが盛り上げ上手で。というか曲が好きなのが多かったからまたライブに対バンがIvyじゃなくても行きたいと思った。特に「グレイトエスケイプ」「Instant Girl」が楽しかった。渋谷の時も全く同じ。「Instant Girl」は楽しすぎて飛び跳ねすぎて踵が痛くなった。菊池さんが、「Ivyは負ける気がしねえって言ってたけど、こちらもヘイトな曲やります」と言って始まった曲が聞き込まなかったせいでわからないんだけど(「Cut」だった気がする…)、曲の入り方がかっこよかったのと、雰囲気がガラッと変わったのに鳥肌が立った。ハンドマイクで、切なそうに歌う菊池さんが素敵だった。アンコール「パレードは終わりさ」で、笑顔でさよならできたのが嬉しかった。曲が終わって深々とお辞儀するメンバーの姿が忘れられない。音楽に対して律儀で、まっすぐだなと思った。

 

 

久々の来札に、Ivyもすごく工夫して今日のライブに挑んでくれたことがセトリからもMCからも感じることができた。「再生する」のリリースツアーで来れなかった分、最新アルバムから曲を多くやると勝手に予想していたが外れた。「ツアーが終わったのでセトリを見直す」と、いつかのキャスでのぶさんが言っていたことが、今日のライブで証明されていた気がする。そして、次はワンマンでもっと楽しみたいと欲が出てしまった。

 

途中のぶさんのMCで、「人生は面白くない。楽しいことの方が圧倒的に少ないから、その楽しい日を豊かに全力で楽しもう」というような(正確には覚えていないです)ことを言っていた。確かになと思った。もっと自分が胸を張って好きだといえることを、全力で楽しんでいきたい。ライブが終わったらまた仕事が…と思わないくらい豊かに。

 

今年ひょっとしたら最後かもしれないIvy。年内北海道に来ることはおそらくないだろう。振り返ってみれば7月に前橋、8月は福岡、そして今月札幌と、3ヶ月間で毎月見ていたらしいけれど、全然足りない。あと10回は行きたい。Ivyの地元群馬で見るライブは、特別だなって思っていたけれど、自分の地元で見るIvyも特別だなって思った。北海道にまた来てほしい。

 

ライブ終わりに配信をやってくれたのぶさんも優しかった。余韻にいつまで浸れたし、ラジオとして聞きながら運転していると、家まで残りの1時間があっという間だった。「運転お疲れ様」と、自分だってライブで疲れているはずなのに言ってもらえて嬉しかった。

 

 

今度こそ寝坊せずに飛行機乗れますように…!!

 

 

本当に最高だよ、Ivy to Fraudulent Game!

 

 

そしてクワルー「花束のかわりに」リリースツアー完走できますように!Ivy目当てだったので、行きの2時間半の車の中で急いでアルバム聞くという最低なことをしてしまったんですが、どれもいい曲で明るくて、今はすっかり虜です。恐ろしいバンドですね。