音楽に関する話をしよう

自由に書いてます、音楽が好きです。

今夏はこの思い出だけがあればいい

今年の夏、『SIXLOUNGEの地元、大分県でライブを見る』という夢が、やっと叶った。やっと。

ライブが終わった今、ようやく大分県で彼らを見た事実を実感しているような気がする。好きになって約3年。その思いが実ったことが、とても嬉しい。

f:id:maayan1108:20210814101840j:image

 

今回大分で見たライブはエバヤンとの対バン。私は『大分で彼らを見る時は絶対にワンマンが良い』と思っていた。そこだけは譲れないとずっと思っていたが、長期休みもなかなか取れないので思い切って行くことにした。

 

結論から言うと、行って後悔したことなんて一つもなくて。今回遠征を決意した自分を褒めてあげたい。

 

その日のライブは、台風が過ぎ去った後で、気温も高く、天気が良く、海に面しているビッツホールの景色は色鮮やかで綺麗だった。海沿いの道には、ライブには行かないであろう犬の散歩をしている人や、シャボン玉をしているこどもたち、ベンチで休んでいる老夫婦など、たくさんの人がいて、私はずっと来たかった特別な場所だけど、地元の人には日常の中に、当たり前のように存在している場所なのだと思い、なんだか不思議な感覚に陥った。私にとってはライブハウスまで行く道も、景色も、空気も、においも全部噛み締めたくて忘れたくないのにと羨んだりしながら、自分の記憶にしっかり残るよう、一歩一歩重さを感じて歩いていた。

 

早速本編について話していきたい。

 

今回整番は早くて、2列目で彼らを見ることができた。私はシンタロウくんのドラムが好きなので、いつも真ん中を狙って行く。ビッツホールはステージが高くて、とても見やすい構成になっていた。ライブがもっと楽しみになった。札幌だと私はほとんど1人で見ることが多いけど、今回のライブは周りにたくさん友達がいてすごく楽しかった。ライブ前に、一曲目は何かを予想したり、ステージが近くて耐えられなくて、見るこっちが緊張してくることだったり、りっくんの金髪のことだったり、彼らの話を聞くことでもっと早くライブで会いたい!という気持ちが熱を持って高まっていた。始まる前もこんなに幸せで良いのかと思った。

 

順番は最初がエバヤン。私は数曲しか知らなかったが、観客の煽りが上手で、しっかり気持ちを持っていかれた。隣の男の子もエバヤンと同じくらいの熱量で拳を上げていて、ロックバンドは正義だと思った。

 

そして後半ラウンジ。やっと見れるという思いが先攻し、なんだか苦しくなってくる。いつものようにSEが流れ彼らが入場する。ゆもさんが、「大分からSIX LOUNGEです」と一言話してから曲に入るのが一般的だと思っていたが、今回は違った。3人が目を合わせて、音楽が始まる。音を聞いた瞬間、「ラブポップ」ってすぐわかった。前奏があるラブポップ、新鮮で、かっこよくて、自然と拳も上がるし笑顔になる。2ヶ月ぶりに私は彼らを見て、やっぱり好きだなって思わされて。

 

次に突然始まるりっくんのベース。その後からわかる「東京紙風船」。この曲大好きだったけどなかなか聞けなくて。多分1年ぶりくらいに聴いた。歌詞もメロも好き。エバヤンがこの曲を好きだから今回セトリに入れたらしい。エバヤンに感謝の気持ちでいっぱい。この曲が来ることを予想しなかったので、りっくんのベース聞こえた瞬間、隣の友達とやばい!って手合わせてた。嬉しかったなあ。

 

そしてライブではもはや定番と言っても過言ではない「DO DO〜」。ノれて踊れて、生きてみたいって思わせてくれて。最高に好き。そしてそのまま「愛の荒野」。最高の流れ。拳下ろすタイミングわかんないくらい楽しかった。ゆもさんのギターがめちゃくちゃ好き。

 

この時点で最高なのに、それを簡単に超えてくるようにゆもさんが叫んだ「ミッドナイトラジオーーーーー!」で友達と顔合わせて驚いた。私多分この曲ライブで聞いたの初めてで。九州ライブは、昔の曲をサラッと入れてくるイメージだったんだけど、この日も普通にmidnight radio入れてきてバグかと思った。私はもう今日のセトリに気持ちが追いつかないって確信した。私に夢を見せてくれる3人が、いつだって私のヒーローだよって思いながら拳あげてた。

 

そして、シンタロウくんのドラムが響き、始まる「トゥ!トゥ!トゥ!」。3ツアーが終わっても、ライブでやり続けてほしいぶち上がれる曲。3人のハモリもゆもさんの伸びる歌声もたまらない。追い討ちかけるように掻き鳴らされる楽器の音も、全部全部好きで。そしてアルバムの曲順通りに「上海doll」。この曲こそもう聞けないと思っていた、大好きな曲。東京紙風船や、midnight radioも昔の曲だから聞けて嬉しかったけど、私は上海dollがまた聞けたことが1番嬉しかったかもしれない。

 

最高潮に盛り上がった会場が、曲が終わるとともに少し落ち着き、ゆもさんが息を吸う音もしっかり聞こえて始まった「くだらない」。愛に飢えたらの、「あ」から引き込まれる。オレンジの光が眩しい。YouTubeや、配信ライブで見ていたビッツホールの景色とリンクして、私本当にビッツホールで彼らを見ているんだと、ここにきて実感したのを覚えている。この曲も初めて聞いた。

 

そして、「昔の曲もやります」から始まった「10号線」。彼らの地元大分で聴ける10号線って、なんて贅沢なんだろうと思った。今まで最高に盛り上げてくれた空気感も、熱はそのまま、だけど柔らかく、優しくなり、観客一人一人の愛しい時間になっていったように感じた。そして最後に「僕を撃て」。ラストにこの曲の流れが好き。「じゃあね バイバイ」の後の、シンタロウくんの重く響き渡るドラムの音。この一音に撃たれる。痛い。痛かった。

 

アンコールは「素晴らしき世界」のカバーと、「俺のロックンロール」。エバヤンも出てきて盛り上がって楽しかった。

 

ライブが終わった後は放心状態。体感時間は3分くらいだった。みんなでセトリやばいって騒ぎ倒して。友達の顔見るだけで、私も勝手に嬉しくて。好きが共通してる空間が愛おしかった。

 

このご時世に北海道から九州なんて、反感買うに決まってるけど、私には不要不急じゃなくて必要不可欠なの。音楽がないと、って大袈裟だけど、そのくらい大切で大事で。行ったことを正解にしてくれた2バンドに感謝。

 

ライブ終わり、みゆきさんに初めましてできて幸せでした。優しく話す声に安心して、思わず「シンタロウくんを生んでくれてありがとうございます〜〜」って言ってしまって恥ずかしくなった。でも「好きになってくれてありがとうね」って言ってくれてもうシンタロウくんも大好きだけど、みゆきさんも大好きになっちゃった。永松家のDNAください。

 

九州遠征で、友達もたくさん増えた。大分を1日案内してくれた友達のおかげで、大分がもっと好きになった。

f:id:maayan1108:20210814104028j:image

北海道と九州は、やっぱり離れていて頻繁には行けないけど、年に1回、2回は行きたい。人が優しくて食べ物も美味しくて、何より大好きな彼らが生まれ育った街。

 

今年の夏は「狼煙」だけあればいい。もうそれ以外何も求めない。忘れられない夏を、ありがとう。改めて大好きになったよ、SIX LOUNGE!