音楽に関する話をしよう

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やっぱり彼らの音楽が好きだと思った話

SIX LOUNGE "Tumbling Dice TOUR"

12月12日、札幌SPIRITUAL LOUNGEにて行われたツアーファイナルに行ってきた。

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今年の3月14日にツアーで来る予定だったが、延期が重なり最後には中止になり、やっと12月に彼らが来てくれた。実際、九州を拠点に活動してるからこそ、今北海道に来ること自体に踏みとどまってしまう気持ちはあったと思う。そんな中、ツアーに札幌を入れてくれたこと、本当に感謝しています。ありがとう。

 

SEの「雨にぬれても」がかかった瞬間、もうワクワクとドキドキが止まらなかった。10ヶ月ぶりのSIXLOUNGE を目に焼き付けて絶対に帰る!セトリを今日はちゃんと覚える!と意気込んでいたが、ライブが始まると楽しくてSIXLOUNGEの音に自分の身を任せてバカになるのが楽しくて、無我夢中で彼らの音楽を全身で体感することに集中してしまった。

 

【ここから曲名が出るので嫌な方はUターンで🥲発言はうろ覚えなので雰囲気を感じ取ってください、よろしくお願いします】

 

このツアー中「くだらない」始まり、「MARIA」始まりなど、その場所によってセトリを変えているのを知っていたので、1曲目が何が来るのか1番楽しみにしていた。札幌は「10号線」。私が初めてSIXLOUNGEを見た日も「10号線」始まり、勝手に2年前の記憶を思い出したのもあり、優盛さんの息を吸う音が聞こえたのもあり、ずっとずっとまた聴きたいと思っていた曲だったこともあり、色んな感情が湧き上がって泣いてしまった。優盛さんのギターと声だけで始まり、優しい歌詞が更に暖かさを生む。コロナのせいで彼らのライブに行けなかった自分の気持ちが一瞬で救われた。

 

「大分からSIXLOUNGEです、よろしく!」と、ライブでのいつもの優盛さんの言葉が懐かしくて、やっと彼らのライブに今来れてるんだと感じた。

 

そのあとの「Lonely Lovely Man」で拳を突き上げずにはいられなかった。待ってたロックンロールがそこにあった。りっくんのベースの音の存在感で心臓が早まるのがわかった。スティックを咥えていたシンタロウくんは相変わらずかっこよくて。立て続けに始まった「ナイトタイマー 」、「STARSHIP」。今回初めてライブに来た人が多いのか、この辺りで会場の雰囲気が柔らかくなり、自由に踊ったり、手あげたりしてる人がちらほら出てきた気がした。最初は静かすぎてどうなるかと思っていて、優盛さんも「そんな冷静でいいんですか?」って煽ってたけど本当その通りだと思った。東京や大阪などの都市部でやっていたら多分もっとアットホームな雰囲気で、待ってたと言わんばかりの熱量で彼らを迎えてあげることができたのだろう。ライブ中、少し申し訳ない気持ちと悔しい気持ちになってしまった。

 

シンタロウくんのドラムソロで始まった「ラブポップ」たまらなかった。最高にエロく歌う優盛さんに翻弄されるしかなかった。楽しそうに前に出てきてギターをかき鳴らす優盛さん。見ててこっちも楽しくてありえないくらい飛び跳ねてしまった。シンタロウくんが叩いてて楽しいと言っていた「愛の荒野」はついシンタロウくんを見てしまう。そしてここで「新曲やります!」と始まった「トゥトゥトゥ(セトリにはこう書いてあったが曲名なのかどうかはわからない)」。3人で歌うサビが、楽しくて私も早く一緒に歌いたいと思った。SIXLOUNGEらしいちょっと渋めの音の作りで、歌詞も変に着飾らない、ストレートな恋愛の歌詞でわかりやすくて聞いた瞬間頭からメロディが離れない。サビの「トゥットゥットゥルットゥットゥー」が、シンタロウくんの低音、優盛さんの高音により音域の広さを作り、りっくんがそこに合わさるように一緒に歌うのが、3人のチームワークさも感じられて聞いていて楽しい。演奏してる彼らも楽しそうで見ていても楽しい。何回でもこの曲をライブでやっているのを見たいと思う。優盛さんの「速い曲やります!」から始まった「Under the Cloud」、最後はもう幻だと思っていた「だだだだ!」付きで。初めて聞けたから感動した。その後急き込むように始まった「俺のロックンロール」。みんな拳あげてた気がする。会場の一体感も感じられて楽しかった。

 

「冬っぽい曲やります」から始まった「ホワイトノイズ」、優盛さんの中でお決まりの曲振りなんだと思う。前回のバルブツアーで聞くことができなかったのですごく嬉しかった。りっくんと優盛さんのハモリが気持ちよかった。

 

「切り裂く風」はバルブツアーでシンタロウくんの冒頭のドラムがカッコ良すぎて、また絶対に見たいと思っていたのでセトリに入れてくれて嬉しかった。その後の「DO DO IN THE BOOM BOOM」、「うるせえ」、「ピアシング(2回)」、「LULU」、「トラッシュ」は、飛び跳ねたり踊ったりしすぎて記憶があまりない。爆速で駆け抜けるように曲が続いて、「平成マジックロックンロール!!」と叫べないのが辛かった。マスクを外すことができないことより、言葉を発することができない方が本当に辛かった。

 

優盛さんが「札幌しばらく来れてなくて、去年出したアルバムの曲もたくさんやりたいんですよ。本当は。でも色々あるんでなかなかできないんですけど」ってチューニングしながら言ってて。その音から「発光」くるなってすぐにわかった。そう考えているうちにCDの音源とは違う、曲始まりに優盛さんがサビのフレーズだけを歌うライブでのアレンジバージョンの「発光」が始まった。久々に「発光」を聞いたので伸びやかなその歌声と、渋い、どこか懐かしさを彷彿させるメロディが全身に染み渡った。

 

その後の「天使のスーツケース」「僕を撃て」は、SIXLOUNGE 曲の中でもの有名な曲というのもあり、会場全員が拳をあげて、再び熱量を取り戻したように見えた。「僕を撃て」は、「手を振ってる じゃあね、バイバイ」という歌詞もあることから、この曲で終わりだと完全に油断していたが、そのあと休む間も無く始まった「ラストシーン」に会場も最高潮の盛り上がりを見せていた。私も「ラストシーン」がかなりSIXLOUNGEの曲の中でも好きな方だったので、腕を下ろす暇もなく食いつくように見てしまった。やっぱり「あんたが飛んでくる番だぜ」「あんたの笑顔が見たいんだ」の歌詞がどう考えても好きすぎる。シンタロウくんが書く歌詞の中でラストシーンは、いつでもライブのシーンを思い浮かべることができるので、聞くだけで胸が熱くなる。

 

その後のアンコール。「もう一曲新曲やります」と始まった「カナリア」。これも恋愛の歌詞で、シンタロウくんの書く歌詞、すごく優しくなったなと思った。良いところで優盛さんの高音が出てきて、曲の繊細さ、儚さが感じ取れる。とても好きな曲だったので早く音源が欲しい。「もう一回踊ろうぜ!」から始まった「LULU」。ソーシャルディスタンスを潰してしまうくらい全員が前のめりになって目の前の音楽を楽しんでいた。「札幌!乾杯しようぜ!」から始まった「SWEET LITTLE SISTER」は、楽しくて、この時間が終わらなければ良いのにと、少し寂しくもなった。

 

お客さんの年齢層は広く、驚いたのが半分くらい男の人がいたこと。私が男でも確かに3人はかっこいいから、ライブに来てしまうと思う。今回のライブが初めての人が多いのか、本当に盛り上がるとこが少し物足りなくて、バカみたいに騒いでる私が1番前にいたらみんな安心して騒げたんだろうなとか考えてしまった(笑)ツアーファイナル感は全くなかったけど、音楽の楽しみ方は人それぞれだから仕方ないのかなとも思う。

 

余韻が冷めないということもあるが、早く次のツアーをやってほしいのが本音である。SIXLOUNGEのライブは何回でも行きたくなる。私は今回のライブが連続で落選し、行けないと思っていて、友達のおかげで行けることになったのは本当に奇跡だし、キャパ50人が今後続いたらもう行ける機会も減ってしまうんだろうなと思うと寂しい。変わらない、ブレないSIXLOUNGEのロックをこれからも生音で浴びたい気持ちはきっとずっと変わらない。

 

スリーピースとは思えない音の厚み、演奏してる時とはまるで人が違うような、見てるこっちがドキドキするようなMC、10ヶ月ぶりに見ても、こんなコロナ禍で大変な時でも、彼らの音楽が変わらずにそこにあったのが、何より嬉しかった。本当に近いうちにまた見たい。やっぱりあなたたちの音楽が1番です、大好きです。北海道に来てくれて本当にありがとう!