音楽に関する話をしよう

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高崎club FLEEZ17thANNIVERSARY 「PHOENIX FLEEZ」

私がIvy to Fraudulent Gameを知ったのは去年の四月後半。まだ彼らを知って、好きになって一年も経ってない今日、遂に北海道から飛び出し、彼らの地元群馬県でライブを見た。

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前乗りをして、東京から電車で一時間半近く揺られ、初めて群馬に足を踏み入れた。東京に比べて華やかさは劣るけれど、高崎駅周辺は想像より明るくて、思ったより人はいて、田舎者の私はワクワクした気持ちが止まらなかった。なんと言っても大好きなバンドの地元。生まれ育った街。その地に自分が今いるということがたまらなく嬉しかった。群馬でイヤホンから流れるIvyの曲はいつもより愛おしく感じた。

 

【ここから曲名が出ますので嫌な人はUターンしてください🥲🙏】

 

ライブ当日、定刻通りにスタートし、SEのCarpe Diemが流れると会場は一気にIvyが持つ空気感に色が変わった気がした。一曲目に歌ったMemento Mori。「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という意味を持つこの曲には、コロナ禍で一番支えられてきた。そんな中この曲でライブがスタートしたことに、聞いている人が感じている、この世の辛さを全て受け入れ、肯定してくれるような力強さと優しさがあったように感じた。次に演奏された「旅人」は一曲目の「Memento Mori」に似た暖かさのある曲だと勝手に捉えていて、とてもいい流れだなと思った。何回も言っているのだが、この曲は言葉数が多く、歌うには難易度が高いと思われる。そうした中でも歌詞がちゃんとこちらに伝わってくるので、寺口さんの歌唱力の高さを改めて感じさせられる。また、曲中の寺口さんの息継ぎも、この曲では一つの音として聞こえるのも魅力なのかなと思う。そしてサビのみんなで歌うところがやっぱり好きだし、大島さんの前にもそろそろマイクスタンド、置いて欲しいなと、、、、、。

 

その後の「Parallel」、ライブでやるとは全く予想していなかった曲だったので、かなり驚いた。ベースがめちゃくちゃかっこよかった。低い音がとても響いてサウンドも大きくて迫力満載だった。そして「Utopia」に続く。リョウタロウさんのキーボードが艶やかで綺麗だった。Utopiaの唯一無二感が私は大好きで、この曲を生で聴くためにライブに行っていると言っても過言ではない(言い過ぎ)。サビのメロの作りがカッコよくてこの曲を作った福島さんが本当に素敵だと、聞くたびに思う。続けて始まった「水泡」。寺口さんの高音がスーッと体に染み渡っていくのがわかった。

 

そして爆音で始まった「blue blue blue」。CD音源とは違うイントロの4人の音を聞くとライブに来たんだなと実感する。その後の「青写真」「E.G.B.A.」「無色の声帯」「dulcet」がとにかくIvyにしか出せない、濃厚で刺激的な音の響きで、ライブハウスがいっぱいになった気がした。片時も耳を離さずに夢中になって聞いてしまった。個人的に寺口さんの声が妖艶でカッコいい曲がIvyの中では特に好きなので、この辺りのセトリには気持ちが高揚した。

 

そして今回初めて聞いた「夢想家」。この曲がかなり良かった。リョウタロウさんのキーボードにはやっぱり引き込まれるし、聞いていてIvyの曲に引き込まれて包まれるような感覚で幸福感が凄かった。音域が広く音の種類も多く、一曲聴いているだけなのに複数の曲を聴いているようだった。

 

そして今日聞けるかなと期待していた「御伽」。寺口さんが「この曲は優しいです」と三回言っていた曲。メロディが耳に馴染み、寺口さんの言う通り優しい曲で、寺口さん作詞作曲なのだろうかと思った。詳細はまだ出ていないので、3月10日の配信リリースを待たないとわからない。とても楽しみ。

 

そして明るい雰囲気を纏ったまま「革命」が始まった。一緒に早く歌える日が来ないかなとずっと思って聴いていた。寺口さんがこの時に「本当に(観客の声が)聞こえないな!」と楽しそうに笑っていたり、リョウタロウさんも大島さんも自由に歩き回っていたり、福島さんも笑顔でドラム叩いていたり、4人が楽しそうで見ていて、聴いていて、幸せだった。この時、大島さんが寺口さんの後ろから気づかれないように後ろで覗き込んでたの、とてつもなく可愛かった。その次に始まった「trot」。観客みんなが拳を上げて自由に目の前の音楽を楽しんでいる感じが良かった。

 

この明るいままライブが終わるのかなと思っていたら「漂う」が始まった。漂うは何か気持ちに区切りをつけてくれるような曲だと感じるし、一歩ずつ前に進もうという力や希望がもらえるような曲であるようにも思う。福島さんのドラムの力強さに心が打たれたのは忘れられない。

 

ライブ本編はここで終了。

 

その後アンコールで始まった一曲目は「劣等」。この曲は寺口さんが楽しそうに歌う姿と、曲名と全くイメージが違うくらい明るい曲調がすごく好きで、ライブ映えする曲だとつくづく感じる。歌詞はすごく難しいけど言葉のリズム感がたまらない。

 

そして高崎が地元であると言うこともあり始まった「故郷」。寺口さんがギターを間違えて(違ったらごめんなさいうろ覚え)、雰囲気崩れたために強制終了。生のライブって感じがして、私はすごく好きな空気感だった。そして寺口さんが「雰囲気壊したからとりあえず曲挟む」と言って始まった「error」。セトリを見たら、劣等と故郷しか書いてなかったので、その場で決めたのだと思う。ライブ感があって楽しかった。この曲は自分の中で、どうしてもライブで聴きたい、楽しくなれる曲なので演奏してくれてありがとうと、感謝しかなかった。

 

そして2回目の「故郷」。初めてライブで聞けたこともあって、嬉しかった。またいつか、この高崎フリーズで聞きたいと思う。この土地で聞くことに意味があると強く思うから。

 

Ivyをバンドで見るのは2回目。前回より確実に好きになっている気がする。新しいアルバムも楽しみです。ツアーは行けないけど、生きてればきっと会えるはず、私は私で頑張って、また成長した自分で会いに行きたい。新しいアルバムを機に、もっと色んな人にIvy to Fraudulent Gameが知れ渡りますように。