どこかのまちにいるあなたの元へと
5月も後半に差し掛かっているというのに、私はなんと今年初めてこのブログを更新しているらしい。自分が1番びっくりしている。
5月22日ベッシーホールにIvy to Fraudulent Gameがツアーで来てくれた。北海道は去年の9月ぶりらしい。
そしてなんとフェリーで17時間かかるらしくて。大変なのにわざわざ来てくれてありがとうという気持ちでいっぱい。
正直Ivyは、去年の12月の渋谷pleasure pleasureワンマンライブの時に新曲として「胸を焦がして」と「オートクチュール」が披露されたとき、その2曲が心に刺さらなさすぎて離れかけていた。
すごく曲調も明るくて、置いていかれてる気がして、寂しくて遠くて。違和感を覚えた。私がIvyを初めて聞いたときに「好き!」と思った時の感情はこんなものではなかったはずだと自分の中で認めてしまうと、もうそこから抜け出せない一方だった。
そんな中、足を運んだ今回のツアー。この時は、これまで行ける限り各地に遠征していたけどもういいかなと思っていたし、札幌来てくれたら行く程度でいいかとも考えていた。
どこか冷静な自分でライブハウスにいるのも変だよなと考えているとかかったSE。Ivyが目の前に現れる合図だ。
本当に離れててごめんなさいと思った今回のライブ。セトリがワンマン並みで贅沢だったライブ。早速話していきたい。ツアー中なのでセトリ知りたくない方はUターンお願いします🙇♀️
今日聞けたらいいなと密かに期待してた「Day to Day」が始まる。楽器の音が爽やかに鳴らされ、強さも感じられる1曲だ。イントロで徐々に楽器の音が増えていくところがすごく好きで、久々に聞けて嬉しかった。2番が始まってリョウタロウさんと大島さんが体全体を使って音を出す姿がすごく好きだ。ライブっぽいなってずっと思ってて胸が熱くなっていったのがわかった。
「Ivy to Fraudulent Gameです」
今日はどんなライブになるんだろうか。
離れていたくせに久々のライブということもあってこの時点でドキドキしていた。かなり。
その胸の高鳴りを更に加速させるかのように始まった「檻の中から」。爆音で始まるのに、最後はコーラスも重なって静かに、どこか願うように余韻を持たせて曲が終わるところが良い。寺口さんと大島さんの隙間から見えた福島さんのコーラス姿が美しかった。
ハンドマイクに変えて始まった「胸を焦がして」。ちょっと、いやだいぶ聞くのが怖かったけど違った。
目の前に楽しそうな4人がいて、そして観客とバンドが同じ熱量でぶつかっているのを直接感じた。去年よりも強く。何より楽しそうな4人の演奏している姿が答えだと思っていて、寂しいとか違和感とかそんな自分の感情より、自分の好きなバンドが好きな曲作って楽しそうにしている姿は本物だから、その音楽に身をただ委ねるだけでいいんだと思った。シンプルで良いのだと。
そして新譜から「yaya」。長めのイントロと音の作りがIvyっぽい。ラスサビの盛り上げ方が好き。会場の雰囲気がガラッと変わった気がした。この曲はライブで聴きたい1曲だと強く思う。このツアーが終わっても。
再びハンドマイクに変わる。そしてリョウタロウさんの手元にはキーボードがある。少しどこかで期待してた愛してやまない曲、「Utopia」。思わず隣にいたお友達と顔を見合わせる。頻繁に北海道に来れないことを考慮してライブではあまりやらない曲をやってくれる印象があったし、本人も言っていた。律儀で誠実だなとつくづく思う。
そして新譜から「UNDER LAND」。Utopiaの余韻が凄すぎてあまり覚えていない(しっかりしろ)。でも気づいたのは大島さん作曲が今回多くて、ハズレないなって思ったこと。これだけは言いたかった。大島さんってポワポワしてそうなのにちゃんとするとこしてるの、ギャップですね。
初めて聞いた時、errorかと錯覚した「color」。この曲ライブで盛り上がるから定番になりそうだなと聞いてて思った。そして「青写真」「アイドル」と続く。青写真はわかるとして、アイドルはよくわからなかった。3日経った今も処理しきれていない。Utopiaだけでも驚いているのにアイドルまでやっていいのですか……と。贅沢すぎたし何のツアーだっけ?と思ってしまうほど。
「ラブソングって恥ずかしいんですよね」
と照れながら優しい声で始まった「Heart room」。寺口さん本人の書いた歌詞とメロだからか、心に馴染むように溶けてきた感覚だった。バラードは本当に寺口さんの歌声によく合うと思う。そしてみんなのクラップと共に始まった「泪に歌えば」。この曲、会場の一体感がすごかったし、リョウタロウさんも大島さんも前に来てくれたし、何よりみんな笑顔でこっちまで笑顔になってしまった。幸せだと思った。
ライブがもう終わるなと考えてしまう「革命」。寺口さん、楽しそうに左右に自由に動いて歌い回ってるのが印象的で。早くマスクなしでみんなで歌いたいなと強く思う。その明るさを保ったまま始まった「オートクチュール」。離れてた心どこいった?って思うほど馬鹿みたいに飛んでた。ここまできたら振り幅すごいなと思うほど。最後にみんなでジャンプしたのは、楽しかった。Ivyのライブで足痛いなって思うこと、今までで一度もなかったけれど、次の日筋肉痛になったのは絶対この曲のせいだと思ってる。幸せな疲労感とはこのこと。
最後は「愛の歌」で終わり。音源とは違ってラスサビ前、オクターブあげて歌ってたの、痺れた。配信で聞いてた時からメロディが好きで、配信バックグラウンド再生しながらネットで必死に聞き取った歌詞を検索し、それでも出てこなくて。寺口さんに思い切ってコメントして聞いてみたら自作ということが判明して、密かにずっと待っていた。配信ではなく生で聴けたの、今回1番嬉しかったかもしれない。
本編はここで終了。
熱がまだライブハウスに篭っているうちに、アンコールの拍手と共に出てきた4人。
「海を越えてきたので」
という前振りで始まった「she see sea」。アンコールでもまだ爆弾落としていくこのバンドが怖すぎる。もしかしたら初めてライブで聞いたかもしれない。こんなことが起きるのなら、フェリーでこれからもきて欲しいと、わがままを言ってしまいたくなる。
そしてきっとメメモリだろうなと思っていたらまさかの「Oh, My Graph」で腰抜かしそうになった。完全にIvyが札幌の街に夏を連れてきた瞬間だった。この曲いつか野外フェスで聞くの、夢です。Ivyいつか叶えてね。よろしくお願いします!
去り際、思いつきで言ったのか、前から決めていたのかはわからないけれど撮影オッケーサインが出て、サービス精神旺盛すぎた4人には感謝しかなかった。
大島さんの肩に手を回し、笑顔で手振る寺口さん、ピースしながら会場満遍なく見渡す大島さん、スタッフ?を見つけて指差してニコニコするリョウタロウさん、最後楽屋入っていく時に手を振るだけで尊い福島さん。
スマホの容量が幸せで埋まったのが堪らなく愛おしかった。
このツアーが終わる頃、Ivyはどうなっているのだろう。
楽しみで仕方ない。
ツアー無事完走できますように!
そしてまた北海道に帰ってきてください!
ちなみに物販でCDを買いました(笑)ダメなファンでごめんなさい…でも初回買ったから許して………!(笑)
寺口さんが立っていて、初めて話した気がする。
「道内ツアーしてください」と言ったら「したい!その時は全部来てね」と話してくれたのが忘れられない。
いつか叶うと良いな。
【セットリスト】
Day to Day
檻の中から
胸を焦がして
yaya
Utopia
UNDER LAND
color
青写真
アイドル
Heart room
泪に歌えば
革命
愛の歌
en
she see sea
Oh,My Graph