音楽に関する話をしよう

自由に書いてます、音楽が好きです。

自粛生活で気づいたこと

「音楽が好き」

 

コロナのこの辛い現実の中、改めて気づかされたと強く思う。

 

不要不急の外出の中に娯楽が含まれてしまうのは、頭では理解できるはずなのに、お腹が減って食材を買いに行くこと、化粧品が切れて買いに行くこと、バイト終わりに友達と飲みに出歩くことより、予定していたライブがなくなってしまったことや、発売予定だったCDやアルバムが延期になること、これから行きたいと思っていたライブハウスが閉店してしまったことの方がよっぽど辛いのだ。

 

気づけば生活の中に音楽が欠かせなくなっていた。バンドマンやアイドルはもちろん音楽で生きていると言っても間違いではないが、私たち音楽を愛する人にとっても、音楽で生きているとも言えるのではないだろうか。

 

自粛して一人で多くの日々を過ごすうちに、音楽なしではいられない自分に気が付き、また、誰かと好きな音楽やアーティストの話をすること、ライブの感想を見ること、発信すること、同じライブに行った人と交流することが、どれだけ自分は好きで楽しんでいたのか、鮮明に感じた。

 

そして、一人はものすごく楽なのだ。何が必要で、何が不必要なのかが目に見えてくるようにわかり、真の自分に向き合えている気がする。私は音楽が好きなので、楽器に触れる時間がたっぷりと取れたり、これを機に苦手な楽典の勉強と向き合ったり、好きなバンドの曲を好きなだけ聞けたり、様々なアーティストに目を向けてみたり、自分の中でのやりたいことを淡々とこなせて、ハッキリ言って今まで過ごしていた日常よりも楽しさと、学んでいる実感、達成感すら感じてしまうのだ。

 

何ヶ月か経った世界に戻り、また自分の中でのいつも通りの生活になった頃、私はまた真の「自分」とは違う「自分」になって人と関わり、大学へ行って学び、バイトへ行ってお金を稼ぎ、好きなことにお金を使う。自分で自分を忙しくして、疲れさせているのも自分。

 

それでも私は日々の中での疲れに癒しを求めてライブハウスに向かう。片道5時間バスに揺られて向かうライブハウス、飛行機で行ったことない土地のライブハウス、行くのが憧れだったライブハウス、私はこれからも自分を疲れさせてでも時間を作り、音楽のために行動するのだと思う。